2003.8.31 人の呼び方(40歳記念その12) 大学生の時、酔うと人の事を「社長」と呼ぶ友達がいました。二人称を表す言葉として使っていたように思います。僕も良く「社長」と呼ばれたのですが、社長でもないのに社長と呼ばれる事を少し不快に思っていました。 神戸製鋼に就職することになり、上司をどう呼ぶかということを考えました。僕は名前の覚えが悪いので名前を覚えるまでは役職で呼ぼう、尊敬できる上司は○○さんと名前で呼ぼう、好きになれない人は役職のみで呼ぼうと決め入社しました。配属された先は研究所で主任研究員を名前なしで呼ぶ事ができず、名前を覚えるまでは役職でという目論見は外れてしまいました。その後いくつか部署を変わった時に、好きになれない人は役職のみで呼ぶということは実行しました。 名前を呼ぶと人間として接しているように思うのですが、役職だけで呼ぶと人と話をしたいのではなく会社という無機物の一部分と話をしているように思えたのです。当然、後から入社した人にも人間として接したければ○○さんと呼びました。役職で呼ぶ利点は、好きになれない人とでも人間としての魅力や人格を横において単に業務として話がしやすい点です。 今もお客さん、外注先、仕入れ先ともできるだけ名前+さんで呼ぶようにしています。この呼び方に気づいて下さった多くの方は僕の事も名前で呼んでいただけうれしく思っています。 今の会社では商法上の役員で平の取締役なのですが、特に肩書きはなく雑用担当者となっています。しかし、何人かの方は「専務さん」とか「松本取締役」と呼ぶ方がいらっしゃいます。社長でない人への最高の敬称として使われているのかもしれませんが、勝手に僕の役職を決められるのはあまりいい気がしません。 「社長」のほかにアルコールが入ると多発される呼称に「先生」があります。広辞苑によると先生とは1.先に生まれた人、2.学徳の優れた人、自分が師事する人、3.学校の教師、4.医師、弁護士など指導的立場にある人、5.他人を親しみ、からかって呼ぶ呼称 とあります。 僕は名前を知っている医師、税理士、弁護士とも名前+さんで呼んでいます。年上の医師や弁護士に「さん呼び」は失礼だという人もいますが、僕の頭の中では名前+さん>名前+先生>先生だけの順に尊敬できる点が少なくなり、よいしょしておけばいいだろうという誠意のない心が増えてゆくように思います。 こんな風に考えると医師同士や弁護士同士が「先生」と呼び合ったり、税務署職員が税理士を先生と呼ぶのは敬意を表さずによいしょする最適な呼称のようで滑稽に見えるのです。もしかすると親しみからかいあっているだけかもしれませんが ------------後日追記した部分 以前に書いた「人の呼び方」が中途半端な終わり方だとの指摘があり少し補足します。僕が書き足りなかった事と友達の意見をまぜて書き足します。 大学や、高校、習い事などで自分が直接教わった人を○○先生と呼ぶ事に全く抵抗はありません。しかし、レストランや居酒屋で知り合った大学の教授、医師、弁護士などを○○先生と呼ぶことに抵抗があります。自分が教わったかどうかがキーポイントなのだと思います。この観点で見ると、医師同士、弁護士同士が互いに先生と呼んでいるのが滑稽に見えるのです。 世の中には先生と呼ばれたい人もいて、その人とうまく意志の疎通を良くするために○○先生と呼ぶ事はあります。本来はおかしな事ですが、僕も教わっていない人を○○先生と呼ぶ事があります。 海外で博士号を持っている人を仕事上Dr.○○と呼ぶ事は一般的ですね。中国では○○さんという意味で○○先生と呼んでいるように思います。国によって事情は少しづつちがいますね。 また収拾がつきません。みなさんのご意見をお待ちしています。