2003.8.7 自然災害とのつきあい 最近あまり乗らなくなったが、時々カヤックに乗っている。流れがある川を下ると風景がどんどん変わり、瀬はジェットコースターのようになっていて面白いので始めた頃は月に何回か川下りに出かけていた。その後、海のカヤックを知るようになってから海でカヤックに乗ることが多くなっている。海と川の違いは何かというと海の方が自然のままの部分が多く残っていることだと思う。清流と称され自然が多く残っている四万十川でも川から見える景色はコンクリートの堤防、護岸が多く目に付く。さらに川にはダムという巨大な人工物がそびえ立っている。それと比べ海は港近くを除けば人工物は多くない。 四万十川沿いには多くの人が住んでいるのでその方々の生命や財産を守るためには、堤防、護岸、ダムが不要であるというのは間違っているであろう。しかし全て必要ということもないと思う。 僕が2年前まで住んでいた西宮市の鳴尾ところに武庫川が流れている。50年に1度は堤防の上面からあと数センチというところまで水かさが増えるとのことだ。この状態を回避するため上流にダムをつくるという計画が持ち上がっている。それに対して町内会として歓迎するというコメントを発していた。50年に1度ぎりぎりの状態になるということは何100年かに一度は水は堤防を乗り越えて流れ込んでくると考えられる。そこに住んでいる者としては水は流れ込まないほうが良いのは明白だ。ダムを造ることによるデメリットがなければ僕もダム建築に賛成だ。ダムを造ることによるデメリットは誰かがその費用を税金で払わないといけないこと、流れてくる水は今より汚く臭くなること、阪神間で最も手近に自然が残っている武田尾峡がダム湖に沈むことなどいくつかある。このデメリットを考えたら何100年に一度の出水対策が大切だとは思えないだ。何100年に一度の出水を押さえるために人工物を作ると自然のバランスを崩しほかの被害を助長する可能性もある。 四万十川、武庫川を含む日本中のいたるところで何100年に1度の大被害を防ぐという同じ論理で人工的に手を加えられているように思える。 僕は、自然にまかせる、自然と共存することをもっと真剣に考えてゆかないといけないように思う。決して自然災害なら財産を失ったり人命が危ぶまれても良いということでない。自然災害を人工的に押さえ込もうとするのでなく、自然の摂理に適った方法で減らした方が良いのではないかと考えている 今回は少し偉そうな口調で書いてみた。