96.11.4 美杉村/桃栗屋にて
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96.11.4 美杉村/桃栗屋にて
三重県美杉村にある、桃栗屋に行って来ました。桃栗屋はかっこよく言うとアートサロンと呼ぶべきなのでしょうが、どとらかというと美術雑貨店(失礼)という雰囲気の店です。店は40〜50年前のうどん屋のあとをそのまま使ってい、僕には店の造りがいちばん興味深い店です。
突然行ったのですが、2周年記念で、いろいろなジャンルの美術品が展示されていました。また、出展されている方も、来られおもしろい話を聞くことができました。
また、桃栗屋に行き始めて(今回で2回目ですが)知ったのですが、美杉村やその周辺のいわいる過疎の村に引っ越してきたり、土日を過ごすためのセカンドハウスをもたれている方が多くいらっしゃいます。阪神間にいてセカンドハウス、別荘の情報が入るのは、新興別荘地にログハウスを建てるという新聞広告だけなのですが、桃栗屋でお会いする多くの方は、空き家になった農家などに住まれているようで、うらやましい限りです。
中島一童さんという唐招提寺(だったと思う、中島さんすいません)の大きな(2ton位ある)建物彫刻や、仏像の彫刻をされている方のお話を聞く幸運にめぐり会えました。中島さんは、俗世間の我々とはあらゆる(正確にはほとんどの)部分で考え方の違う方で、話されることの全てに(正確には多くに)驚かされました。その中で印象的だったのは、仏像を彫るための木は、大きな古いけやきの木で、そのけやきの木と中島さんは話ができるとのことでした。中島さんが、彫るために木を探しに行くと木が自分を切って使ってくれというそうです。他に、切った後の木と話をすると、一緒に立っていた木が○○にあるので一緒に使ってほしいと、木が他の木のありかをおしえてくれるそうです。本当に木が話しているのか、木を見て、触れているうちにこの木でないといけないんだという風に感じるのかは、僕にはわかりません。しかし、感性を磨いて仕事をしていると通常の人とは異なる能力が成長するのかもしれないと思いました。中島さんはいま、能面の製作に興味を持たれ、能面を作るためのに美杉村に住まれているとのことでした。一度見せてもらえたらと思います。